アルジャーノンに花束を<ダニエル・キース>

アルジャーノンに花束を読みました。少し前にテレビでも放送されていたので聞いたことがある人は多いと思います。

<読もうと思ったきっかけ>

TVで放送されてるし、みんな知ってるし、読んでみるかと思いリサーチしたのがきっかけ。実際にリサーチしてみると、「知的障害を抱えている主人公が手術を受け、IQ180になる」という物語であることを知り、最初はなんだその現実性のない設定は?と思いましたが、どうやら作者が伝えたいのは、子供から見た大人の世界や、現代社会に対する不満なのではないかということに気づく(仮説も少しありますが)。

自分も社会に対しては「この世は偽善だらけだな」とか考えていたりするので、結構すんなり読めるのではないかと思い読むことにしました。


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<読んだ感想>

案の定、僕のような社会不適合者にはまさにもってこいの本でした。精神的に大人になりきれていない(汚い資本主義社会の現実を受け入れたくない)自分と主人公に重なる部分が多く存在したのも確かです。

僕の場合、知的障害を抱えている訳ではないですし普通にこれまで育ったので、主人公のチャーリィほど正義感が強くないです。チャーリィ(32歳)は、IQ 60の状態(5歳の子供と同等の知能)から急にIQ180になりました。そしてIQ180になったこの天才は現実を受け入れられない正義感の強い、孤独な人間になります。

そして、周囲の人を見下すようになります。

僕が思ったのは、社会性を身につける上で自分も気づかぬうちに正義感が薄れていく大人と、チャーリィのように子供のまま正義感を振りかざし周囲の人間から煙たがれるような人、(後者を社会不適合者と呼ぶ人もいますが)どちらが正しいのかということ。

この疑問を僕に浮かばせてくれただけでもこの本を読んだ価値はありました。他にも色々あります。両者は同じコミュニティで「共生」することは不可能なのか?なぜ社会性を身につけた大人は、正義感の強い人をみると現実を知らないガキ扱いするのか?それは自分の心の汚さがその人の前で浮き彫りになるからなのか?

この本は多くの疑問を僕に抱かせてくれました。おそらく、汚い部分は多かれ少なかれ人間なら誰にでもあるはずです。それを客観的に見つめ、自分を受け入れるための本なのではないかと感じました。

自分や他人を信用できない人。社会が嫌いな人に是非とも読んで欲しいです。全てを受け入れ「答え」を出したチャーリィを見て、歩みを進めてくれたらと思います。



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投稿者:

中村 俊

中村 俊

1993/09/04生まれ。機械系大学院を休学し、ベンチャーでインターンしている最中。直近では、デカルトの「方法序説」に感銘を受けた。 趣味:読書、web開発の勉強、異分野の論文読んだり、記事書いたり。 最終的には経営者か研究者になりたい。

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