<エニグマって!?(・_・;?>
まずそこからだと思います。エニグマは第二次世界大戦中にナチスドイツが使用していた暗号機のことです。詳細はこちら。
<映画イミテーションゲームとは?>
この映画は、エニグマの暗号をアラン・チューリングを始めとする学者やチェスの世界王者などの天才集団が解読をし、戦争勝利への科学の貢献を描いている物語。
←アラン・チューリング
一説では、エニグマが解読されずにナチスドイツに攻撃されていれば1400万人の犠牲者が出ていたと言われている。
<日本の立場(敗戦国)から見ると>
エニグマが解読されていなければドイツ(日独伊)は優勢となり、別の歴史になっていたかもしれません。日本人からすると際どい立場で見なければいけません。
スポンサードリンク
<面白さ>
- 戦争により科学は進歩するという典型例がわかる
- 技術者の倫理を見れる
- 日本人(敗戦国民)が見るからこその視点
- 孤独な天才の数奇な人生に触れることができる
大まかに列挙するなら上記になるかと。国のために頑張っているのに、スパイ容疑をかけられ、結果が出ないからといってすぐクビにされそうになったり、せっかく解読できても解読できたことを敵に知られないように味方から騙したり、予測できた攻撃を防げば家族を見殺しにしないで済むのに(上記の理由から)見殺しにするなど。たまったもんじゃないですね。見ているだけで研究者という視点からすると、ストレスたまります。「感謝」「尊敬」などはそこにはなく、血も涙もないような政府による学者殺し。
最終的にチューリングは、自分が持っている秘密が政府にばれ、薬漬けになり、最終的に自殺します。その秘密というのも今では法的に認められていることなので本当に無念でなりません。
ただ真理を追求したいだけなのに、国から見捨てられ最終的には孤独になる研究者は少なくないです。
以上に述べたようにこの映画には多くの要素がつまっているので、少しも気を抜いて見ることができません。常に視聴者の感情を揺さぶってくる作品です。たまには読書ではなく、こういうことから学ぶのもありかもしれません。
スポンサードリンク