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デカルトの方法序説第1部を読んだので、感想文を書こうと思います。
第1部はデカルトの学問の考察が書かれています。全部で第6部までありますが、正直、自分は第1部が一番惹かれたのでここを読みました。
一応二周さらっと読みましたが、やはり、哲学書だけあって、一行一行噛み砕いて読むべきでしょう笑。表面上しか理解できないです。
印象に残った点をあげると
- デカルトは自然科学についても精通していた
- 学問を追求することで己の精神を鍛えようとした
- 哲学者が人間の中で一番優れた職業
- デカルトは数学が好きであった
- 文学による学問を放棄し、多くの経験をした学者
でしょうか。
デカルトが学問について、新しい哲学、根本原理を築きあけだのは、世界を旅し、書物以外からの学びも大事にしていたからだと思います。
卓上の空論ではない、すべての人間が、人生を通じて得られる学問のことでしょう。
おそらく私のような、一大学院生でも馴染みのある文章なのは、そういうことなのでしょう。
マルクスの資本主義とは段違いの読みやすさです。(とは言っても、さら読みでは理解できませんが笑)
自分は理系でなので、数学好きのデカルトは親近感が湧きます。昔の学者は現代ほど分野の壁がなく多才なイメージですが、方法序説が楽しく読めたのはデカルトが数学好きで自然科学に精通しているからこその視点で書かれているからこそ、楽しく読めました。
何故自分が方法序説を読もうと思ったのか学問を追求することって自己満だけなのか?
自己満だけだとして、それでいいのか?自己満以外にも追求意義があるなら、それは何か?
勉強すればするほど、世間と壁が生じるようで、学問追求に自信が持てなくなったからです。
本書を読めば、これの答えの一助となるものに出会えると思ったからです。
上記の答えにたどり着くには、自己満、自己満じゃないの前に、良識や理性の平等性について理解する必要があるのだと思います。
そもそも学問を追求すること自体が我々人間の存在意義と考えれば、デカルトの「哲学者は最高の職業」というのに一致する気がする。
ただそうすると、現在の学者像から判断すると色々な矛盾が生じます。
おそらく、このデカルトの考察をそのまま現代社会に適応させることはできないのでしょう。
自分の中で、デカルトの考察を広げ、自分の疑問の答えにたどり着きたいと感じる。
それがデカルトさんに対する、私ができる精一杯の恩返しでしょう。
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