就職に役立つ「修士号」というおもろそうな記事を読んだ

forbusが「就職に役立つ修士号」を発表していたので読んで見たところ、おもろい結果が笑

さて我輩の所属する機械工学(工学)はランクインしとるのか?


上位10分野

1位 生体工学(BME)
2位 コンピューターサイエンス(CS)
3位 物理学
4位 コーポレートファイナンス(MBA)
5位 総合・戦略的経営学(MBA)
6位 数学
7位 経営情報システム(MIS)(MBA)
8位 統計学
9位 財務管理(MBA)
10位 応用数学

これらのデータはあくまで報酬情報サイトから得た給与等のデータから作成されたものである。記事にも

『ランキングの作成に当たっては、キャリア初期の給与(社会人経験0~5年の給与額中央値)、キャリア中期の給与(社会人経験10年以上の給与額中央値)、給与増加率、仕事に対する満足度、仕事からのストレス、仕事のやりがい、米国労働統計局による雇用予測の7つの要因を均等に考慮した。』とある。

生体工学とかコンピュータサイエンスが上位にくるのは理解できる。

機械工学とか電気工学はもはや「古い」のか?それを思わせるようなランキングだ。

機械工学で修士をやってアカデミックを極めるくらいなら、中途半端な「工学」ではなく、「物理」や「数学」の方がアカデミックな知識やプログラミングスキルがつくということなのか?

確かに「機械工学」は「数学」や「物理(主に力学)」を応用して「物を創造する」学問だ。

数学科の人間ほど計算が得意ではないし、物理やコンピューターサイエンスの人間ほどプログラミングができる訳ではない。

しかしそれらを最低限理解し、設計することはできるのだ。

しかしこの順位を見てるとなんだか「ものつくり」を支える「機電系」が大学進学率の高い先進国という観点から見ると、重要度が下がっているというのを思わせる。

もはや「ものつくり」は先進国ではなく、東南アジアやアフリカ等の発展途上国の分野なのか?

確かに最近機械工学科の研究室でもAIを用いてロボット制御やシミュレーションが流行ってきている。

しかしどうせAIブームに乗っかるなら、それをもろに分野にしている奴らがやはり有利なのはわかっている。修士から研究のため独学で勉強するのと、学部から専門にやっている人間とではプログラミング能力から明らかに違う。

そう考えると、昨今の機械工学科という分野はアカデミックな世界に限れば少々中途半端なところにいるのかもしれない。特別にコーディングの能力に長けているのでもなく、理論に長けている訳でもない。

だからと言って機電系の強みは「実験」なのか?とい言われるとそうでもない。

実際僕が学部4年生の時に所属していた研究室は「計算機によるシミュレーション」しか行わない研究室だった。正直「こんなにプログラミング次第で研究のスピードが決まるなら学部時代にCADなんてやってる場合じゃないだろ」本当にそう思った。

話を元に戻すが、この順位が今世間的に需要が高い人材を端的に表現しているのであれば、機電系の学生に勝ち目はない。

 

とここまで述べてきたがこれはあくまで「アメリカの統計データ」である。

 

日本は少し違うだろう笑

日本では残念ながら「本当に優秀な人材」がニートをやっている国だ。優秀なポスドク等の博士号取得者が能力を発揮できていない社会である。

実際日本では「物理学の修士号」など就職率はかなり悪い。

個人の経験によると物理学科や数学科の人間は頭の回転が早すぎる。なぜこんなに「頭がいい」のにポスドク問題だとか行方不明者として統計データに表面化してしまうのか理解できない。

アインシュタイン

 

ノイマン

早稲田や慶応を出たそこらへんのサラリーマンよりよっぽど真面目だと思うが。

強いて欠点をあげるならば、「とんがっている」ところか。優秀な人間にはつきものだ。

周りと波長を合わせられる人間が出世する世の中では、本当の優秀な人は育たない。最近は起業やらc to cという形で能力のある個人がそれを生かして活躍できる世界になってきたので、ひと昔前に比べればマシだが。

ワースト10

1位 グラフィックデザイン
2位 インテリアデザイン
3位 幼児教育
4位 福祉
5位 ライティング
6位 牧師学
7位 図書館学
8位 コミュニティーカウンセリング
9位 美術史
10位 初等教育

そもそもビジネスとして役立つかが重要になっているのだから、こういう結果になるのは当然である。こういった分野には自己満で修士号を取ろうとしている人が多いはず。

しかしワースト10に入っている人たちは記事にもある通り「仕事に対する満足度も低い」

そもそも仕事のために修士号をとるという考え方だからそうなるのだろう。

初めて耳にする分野もあるが、グラフィックデザインの修士とはどんな研究なのかすごく気になる。

最後に

やはり日本の現在のイメージとズレがある内容だと感じる。日本では機電系と情報工学系は今のところどっこいどっこいといったところか。

アメリカでは薬学や化学はあまり人気がないのか?こういった理系学科よりも経営学修士(MBA)の方が人材として価値が高いのは驚きである。

日本では学部別ならありそうだが、ここまで詳細に学科が別れている統計データはおそらくないので、これの日本版が見てみたいところ。

 

ついでに少し前のデータ、NACEによる統計では以下のようなデータらしい。

 

1. MBA(26.4%)
2. 金融・財務(25%)
3. 会計(23.6%)
4. コンピューターサイエンス(22.9%)
5. 情報科学&システム(18.8%)
6. コンピューター工学(18.1%)
7. 管理情報システム(15.3%)
8. マーケティング(15.3%)
9. 電子工学(15.3%)
10. 機械工学(15.3%)

このデータは雇用主(企業側)からの観点、要するに需要ベースでの統計データだろう。正直答えているのが人間である限り、こういった統計データは答える人や企業によって前後するので、最初のデータの方が信用できる気がする。

 

 



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投稿者:

中村 俊

中村 俊

1993/09/04生まれ。機械系大学院を休学し、ベンチャーでインターンしている最中。直近では、デカルトの「方法序説」に感銘を受けた。 趣味:読書、web開発の勉強、異分野の論文読んだり、記事書いたり。 最終的には経営者か研究者になりたい。

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