スポンサーリンク
最近よくみる下のような記事。日本人がマナーいいね!って感じの内容。
これ読んで思うのは、当然じゃない?って話。
国民の裕福度や経済力を平均値でみた時に安定しているのは、世界的にも日本くらいだろう。
アメリカや中国は日本よりGDPも高いし、国民一人あたりのGDPをみた時に日本より高いデータが出ている国もある。
しかし、ここまで国全体としてばらつきがなく、均等に経済力が保たれている国なんておそらく日本くらいだろう。
いわゆる上下の差が少ない社会と言ってもいい。
何が言いたいかというと、席を譲ったり、物をパクることなく拾ってあげたり、警察に届けたり、放置されている物を無断に取らないとか、自販機が壊されることなく普通に販売できるとかいうのは、「窃盗とかしなくても最低限に生きていることは誰でも保証されていますよ」ってことの裏返しである。
わかりやすい例をいうと「戦争しか知らない子供」と「戦争を知らない子供」の価値観は当然違うわけだ。
前者からしたら、家族や自分より年下の兄弟の命を食いつなぐためにも、人を殺すことだってあるわけである。過酷な環境なら泥水だって普通に飲むだろう。
日本にしか知らない子供からしたら「そんなことはありえない」わけである。これが価値観の違いだ。日本人からしたらありえないが、ゴキブリを平気で食う国もあるわけだ。
話を元に戻すと、日本人が人の物を取らないとか置いてあるものを取らないとかいうのは礼儀正しいとか、規律を重んじているとかではなくそれが当たり前で、生まれた時から「そういうことをしなくても生きてこれたからする必要がない」のである。
だから生まれた時から「そういうことをしなければ生きて来れなかった」、もしくはそういう人が周囲にいた人からすれば当然、驚きなのである。
生きてきた環境が違うのだから価値観も異なる。もう少し現実味のあることを言おう。「中卒」と「東大卒」の人の価値観は当然違うわけだ。反感を買われるかもしれないが、紛れもない事実だ。
どういうことに金を使い、どういうことに時間を使うかも変わってくる。これが価値観の違いだろう。
要するに、日本人が礼儀正しいとかそういうんじゃなく、生まれた時から世界的にみて「そういうこと(窃盗とか)をする必要がなかった」だけである。
それを自分たちにできないからただ「礼儀正しい」とか言っているだけだ。本当に礼儀正しいのは「そういう環境」にいても正義を貫ける人である。
スポンサーリンク