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先日のサウジアラビア戦にしろ、その前からのシリア、イラク、オーストラリア戦をみて思うことがあるので書いて行きます。
ワールドカップではまだ勝てない。
オーストラリア戦は2-0で勝ちましたが、正直近年のオーストラリアはケーヒルに次ぐ後釜が見つからずに世代交代に失敗した感じが否めないです。
正直ケーヒルが最盛期で活躍していた時期に比べると今のオーストラリアは強くない。
言うなれば勝てて当たり前である。
オーストラリア戦だけでなく、その前のイラク(引き分け)、シリア(引き分け)見てもわかる通り勝てていません。数年前はここら辺の相手は勝って当然の相手でしたが、ここ半年〜一年くらいは戦績よくないです。
2017年
6月7日国際親善試合1△1シリア 今野 味スタ2017年
6月13日W杯アジア最終予選1△1イラク 大迫 テヘラン2017年
8月31日W杯アジア最終予選2○0オーストラリア 浅野、井手口 埼玉2017年
9月5日W杯アジア最終予選0●1サウジアラビア ジッダ
このままではとでもじゃないがワールドカップ勝てません。南アフリカワールドカップ前後の「アジア相手なら苦労しない」程度の実力は欲しいです。
何かとはずす
最近(ここ4,5試合)見てると何かとフリーの大チャンスを外す。
世界の強豪はそういうところで決めてくる。シリアにしろ、イラクにしろサウジ、オーストラリアにしろ点が取れる香川が欠場していたのが目立つ内容でした。
香川は日本人の二列目の選手としては非凡な得点感覚を持っています。だからこそ、ドルトムントという欧州ベスト8のチームで準レギュラーとして監督に干されることもなく、コンスタントに試合に出ているわけです。
香川なら決めているかと言われると素直にイエスとは言えないですが、少なくとももう少し得点を匂わせるシーンは増えたと思います。
何かとパスしたがる
なぜそこまでして直接ゴール狙わない?というシーンがちらほら。前にも記事に書いたことありますが、パスを繋げることが目的ではないのに綺麗にサッカーしようとする。
確かに体格もスピードも劣る日本人が世界相手に渡りあっていくには、組織力(パスサッカー)は欠かせないですが、数十年前の日本ではありません。
皆海外の一流クラブでレギュラーとしてやっていけてる選手です。だから代表として呼ばれているのです。
ネイマールやメッシ級のプレイはできないかもしれませんが、決して見劣りしないレベルの個は有しているはず。

ゴール前でボールもらったらマークが付いてようと自分で前向いてシュートするくらいの気概は持って欲しいです。オーストラリア戦で2点目を決めた井手口みたいにね!
パスサッカーとはいうけれど(スペインのサッカーとの違い)
よく日本が目指すべきサッカーは「スペインのサッカー」と言われています。スペインも伝統的に細かくダイレクトでパスを繋げるサッカーが得意です。ティキ・タカと呼ばれるスタイルです。
この間のサウジ戦で柴崎がダイレクトでやっていた感じですね。
しかし、日本と明らかに違うのは「個のレベル」。スペイン代表は基本的に「バルセロナ+レアルマドリード」の選手で構成されています。
みんなドリブルもできるし、フィジカルも強いし、スピードもある。要は攻め(サッカーをするため)の選択肢が広いのです。
彼らがやるパスサッカーは「数ある攻めの選択肢の中の一つにすぎない」のです。ただ綺麗で相手を翻弄できるから選択肢の一つとして入っています。
ですが、日本は違います。「個の力」がなくパスサッカーをしないと攻めれないからパスサッカーをするのです。
いわば選択肢がそれしかないのです。
選択肢がたくさんある中でやるパスサッカーとそれしかやる余地がないパスサッカーでは相手に与える効果も違うでしょう。
一人で持っていくかもしれない恐怖があるからこそディフェンスはそちらも警戒するため、ディフェンスからしたら予測が難しいわけです。
しかしパスをするという選択肢しかないのであれば相手は「どうせプレッシャーをかければこいつはパスをする」と次の手が読まれるので相手にしてみれば怖くないわけです。
もちろんパスコースも読まれやすくなりボールを奪われる可能性も上がりますね。
実際にパスが読まれ日本のディフェンスライン付近でボールが取られることは何度かありました。
日本に求められているのは苦し紛れのパスサッカーではなく、余裕のある選択肢の一つとしてのパスサッカーでしょう。
それをするには本田もいうように「個の力」のレベルアップが必要なわけです。組織組織とはいうけれども最終的には「個」と。以下の動画で遠藤もそう言ってます。
この動画結構大事なこと言っているのでぜひ見て欲しいです。あまり熱いことを言わない、こういうことに関して淡白そうな遠藤だからこそ言葉がしみます。
本田が言ってもわかったわかったってなる人も多いですが、やはり本田の言うことは間違ってないんだなと思いました。
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でもそこまで個の力がないわけでない。
正直代表には、これほど欧州5大リーグでレギュラーとして出場している人がいて、決して実力的には世界に見劣りするレベルではないと個人的には思っている。
でも前回大会は全敗。
てっきりギリシャとコートジボワールには勝てるだろうと思っていた。実際、先発出場している人の所属クラブを見ると対等どころか若干日本の方が精鋭揃いなんじゃないかとも思えるほどだ。インテル長友、マンU香川、シャルケ内田、ミラン本田、マインツ岡崎、サウザンプトン吉田…

これだけ見るとベスト16くらい言っても全然問題ないメンツに見えるが、世界の壁は分厚い。
そもそもアジアのレベルが低いのが原因だろう。
世界のワールドカップ予選はアジアとは比べものにならないほど厳しい。日本が南米と欧州にいたら絶対ワールドカップ出場はできないだろう。かろうじてアフリカ予選なら通過できるくらいか。
やはりギリシャにしろコートジボワールにしろ日本をなめている選手は多い。こいつらには絶対負けないそんな気迫が彼らにはあった。
やはり海外慣れしている人はそう言う時にメンタルが崩れないし、実際海外挑戦するメリットはメンタルが図太くなると言うのもかなり大きいと思う。
日本が世界で勝つためにはそういうこと(メンタル的な部分)も含めた「個の力」が必要だろう。