大学院で研究レベルが上の他大学へ行った方がいい理由。



 

自分は「金沢大学」から「東工大大学院(大岡山キャンパス)機械系」へ進学した。

アメリカでは大学院でより研究資金のある上の大学へ行くことは普通である。テスラのイーロンマスクやGoogleのラリーペイジ、セルゲイ・ブリンなんかもそうである。

日本人では大前研一は早稲田→東工大院(修士)→マサチューセッツ工科大(博士)、最近ではノーベル物理学賞を受賞した梶田さんも埼玉大学→東京大学大学院へ進学している。

 

『なぜ、よりレベル上の他大学へ進学することが有利なのか?』

結論からいうと「合理的」だからだ。

人間は自分の行動は所属している集団に引きつられるという「集団心理」が働くことはかなり有名だろう。要はそれである。

偏差値50の人間10人に囲まれながら研究するのと、偏差値60の人間10人に囲まれながら研究することは当然別物だ。自分に与えられる知識や話の内容も変わってくる。

偏差値が10違う集団では会話が成り立たないとまで言われている。正確には成り立たないというか、盛り上がれる(興味がある)分野が異なるのだろう。

これは実体験だからわかるが、やはり学部の頃に所属していた研究室の修士学生と東工大に来てから所属した修士の学生の研究姿勢はまるで別物だ。

学部の時に所属していた研究室の修士学生の中にはパチンコをしている人達がいた。研究室にいる時間も少ない。東工大の今の研究室にはそんな人はもちろんいないし、パチンコは愚か、バイトさえしている人はほとんどいない。土日も来ている人が多い。もちろん自主的にだ。ブラックではない。

 

一方「東工大」の修士をでた人は基本的に企業の研究職につくから、少しでも経験値をあげる、自分の能力をあげるために「修士研究」と言えども(教授に何も言われなくとも)自責の念を持って、しっかり研究する。だから彼ら(レベルが高い研究室の学生)に「ブラック」という概念はない。

好きでやっている、自分のためになると信じて研究しているわけだから。

 

しかし中堅国立大学では残念ながら修士を出ても、研究職に就く人はほとんどいない。これは実際に話を聞いたから事実だ。だから彼らには「就職してから役立つわけではない」というモチベーションが少なからず働き、研究に対する意識も低くなる。

 

以上は「両方の環境」を知っている自分だからこそたどり着いた結論である。

 

なのでもし、将来研究職として働きたいと考えている人がいるのであれば、他大学の優秀な研究室に行くことを進める。相当マイペースな人でもない限り、これは当てはまる。正直この記事を読んでいるくらいなら、気にしているということなので他大学を検討した方が良いだろう。

最新版 大学院留学のすべて 入学後絶対後悔しないための10のステップ (アスカカルチャー)

理系大学院留学―アメリカで実現する研究者への道 (留学応援シリーズ)

他大学の大学院へ進学した方が良い理由はもう一つある。それは自分のステータス、つまり「学歴をあげる」ことだ。

 

正直、学部がいくら底辺大学だろうと修士で東大院行けば周囲の反応は変わる。「いや大学院って学部に比べたら専門分野の勉強だけだし、入るの簡単でしょ?」って理屈ではわかっていても、やはり人間他人を判断する材料に「今の所属組織」や「過去の経歴」でどうしても判断してしまう。

 

普通に考えれば、日本の大学院は入るのが簡単と言われているので、自分の周囲を取り巻く環境レベルをあげるという風に考えれば、挑戦するのが普通だと自分は思うのだが、周囲にはあまりいなかった。

「自大の大学院進学という楽な経路があるのに、無理に院試勉強してまで他大学にいかなくても」という風に考えてしまう人が多いのが現実だ。なぜ現状の自分の環境に満足できるのかわからない。

 

一歩外を出てみれば「上には上がいる」という無残な事実が待ち構えているというのに。自分にとって不都合な事実には目瞑る人が本当に多いと思う。

 

なんで、こんなに楽に自分の価値をあげる機会があるのにそれをしないのか自分には理解できない。

理由を聞いてみると「たった二年だし」とか「金沢でも十分でしょ」とか「修士なら変わらんくね?」とか「実家が遠くなる」とか意味不な理由で皆避けたがるのだ。

要は「努力(勉強)しないための言い訳」だ。

上の言い訳は全部、他大の大学院で修士とってからでもいくらでも言える。

そして、もし修士で大学院を変えたことがあまりよくなかったとしても、自分の最終学歴は上がるし、院試勉強で培った知識は他の人よりも絶対に多いはずだ。toeicやtoeflのスコアがいるから英語の勉強も他の人よりする。メーカーで研究職をしている先輩や、研究室の先輩で教授になった人とのコネができるかもしれない。何より優秀な大学の修士を出た人たちはキャリアも優秀な人が多い。

Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition (Official Guide to the Toefl Ibt)

Official TOEFL iBT® Tests Volume 2 (Official Toefl Ibt Tests)

 

だからとりあえず、挑戦してみる価値はあるのだ。

 

サッカー選手もそうだろう。本田はCSKAモスクワにいたけどミランへ、香川はドルトムントにいたけどマンユーへ。

みな優秀な環境を求めて努力している。

その努力が比較的に簡単に叶うのが大学院進学なのだ。専門分野の勉強と英語(TOEFLやTOEIC)をやるだけなのだから。

 

この記事で大学院進学について悩んでいる人の背中を押せたら幸いです。



記事が役に立ったらシェア!